このカレー皿を作る物語は、旧オリエンタルホテルのカレーの味を再現した神戸元町
「Sion」さんのカレーを、特別養護老人ホーム「KOBE須磨きらくえん」さんにあるカフェ
で提供することになったことから始まります。

多世代共生の場づくりを進める「きらくえん」さんは、ノーマライゼーションの理念を
持ち、地域の方々と交流して、地域の価値を共有して行こうとされています。
そこで地域の方にも「KOBE須磨きらくえん」へ足を伸ばして欲しいと、神戸で長く愛され
てたカレーを建物内のカフェで提供されることとなりました。

また、「KOBE須磨きらくえん」は、六甲山系の中に位置することもあり、地域のことを
考え、甲山の間伐材を使った商品を作ることとなりました。
折角なので、カレーを間伐材で作ったカレー皿で味わってもらうことより、神戸のことを
考えてもらえると思い、デザインが始まりました。

「きらくえん」さんとは、knotも以前からお付き合いがあります。
ノーマライゼーションに賛同ていることもあり、お子様から高齢者の方まで、持ち易い、
すくい易いお皿としてデザインしました。

神戸六甲山で生まれ育った木が、人々のつながりを経て切り出され、
「きらくえん」さんや「Sion」さんの思いも乗せ、knotの手を経て、京都漆職人による
漆加工され、出来上がります。様々な人の手間暇が詰まった一品です。

製作にまつわる色々なお話は、ここでは書ききれません。別にご紹介をさせて頂きます。

実物はショウルームにて展示販売しております。
是非とも、見て触って体感して、六甲山やノーマライゼーション、京都の伝統産業に
ついていを馳せながら、ご確認いただけると幸いです。
近いうちにknotのHPからも販売を開始いたしますのでそちらも宜しくお願いします。


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 【素材】
 六甲山間伐材のヒノキ材・シイ材と色々な材があります。
 取れる間伐材により変わります。
 国産材であり、輸入材にみられる防腐剤などの問題もありません。

【仕上】※3種類あり、価格が異なります
 ①オイル仕上(エゴマオイル)
 ②拭き漆仕上げ
 ③黒塗り/拭き漆仕上(上記の物です)

勿論カレーだけでなく様々なご使用方法でお使いいただけます。




社会福祉法人きらくえんとは...
創立から35周年を迎えた、きらくえんでは、特別養護老人ホームを中心に、多岐に
わたる宅福祉サービスを行っています。理念はノーマライゼーション。
地域の社会資源として域に根ざし、地域に開かれた運営を方針としています。
その中で「KOBE須磨きらくえん」では、子ども・若者・シニア・障がいのある人、
すべての々が交流できる多世代共生の場づくりを構想しています。
http//www.kirakuen.or.jp

ノーマライゼーション(きらくえんの理念)とは...
どんなに重い障がいがあっても、すべての人が
「地域の中で一人の生活者としての暮らしを築く」とを実現するための理念です。

六甲山の間伐材とは...
神戸の六甲山は、「森の手入れ」の必要があり、間伐材がでます。
これを利用していく仕組みをつくり、六甲山の森と都市の暮らしを守ることに
つなげようとする動を進めており、knotも参画しています。

normal(ノーマル)とは...
ノーマライゼーションの理念のもと、生活を楽しむキッカケを作りたい!と願う、
様々なパートナーと一緒に作り上げていく「きらくえん」のブランドです。
knotも参画しています。
気が付けば中々トピックスを更新しないままに二ヶ月ほど過ぎており、連休と言っていたのがもう梅雨のシーズンです・・・
ご紹介することは多々ありながら不精なままに日々過ぎさる次第でおります。

今回ご紹介するのはknotで販売しております器や作品のご紹介です。
今までもショウルームでは展示販売していたのですが新しくホームページ上でのご紹介とオンライン販売を始めることにしました。

扱っております品々はknotに関連のある方や当方が興味を持った方々で主に京都を中心に活動をされておられる方のが主です。

にしてもこういう品々を表す言葉ってやはり「雑貨」としての括りになるのですが、なんとなく私は雑貨という定義が広すぎてうのに戸惑います。

何れにしましてもknotで販売している品々は皆、製作者が分かるハンドメイドの物が基本です。

ハンドメイドも定義が広いのですが、私が好きなものはあくまでも一点ずつ職人が製作をしていながら、ラインで大量生産される物が持つすべて同じクオリティという仕上がりをハンドメイドで目指すことに興味を持っております。
ちょっと妙な言い回しですが、手作業で作る以上すべて一緒のクオリティには仕上がりません。

しかしながらそれを言い訳にすると同じ価格でも出来の良し悪しが生まれてしまいます。

「手作業だから多少の違いはしょうがないんだよ」などと言う言葉をよく耳にします。
勿論違いは仕方ないのですがその許容範囲が問題だと思います、違いがあってもある一定のクオリティは保つのが職人の技術であると思います。そしてそういう職人さんはおそらく「しょうがないんだよ」とは言わないですね。

お寿司屋さんで毎回味が違って日によって当たり外れがあるお店は嫌ですからね。

なので同じものをつくることを目指しながらも人の手が入る事で大量生産の物には出来ない良さが現れるのかな、と思う次第です。


これからもどんどん面白そうなものを増やして行きたいと思っておりますのでまたちょいちょい覗いてみてやってくださいませ。




学習机

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新学期もはじまりあっという間にGWですね。

我々の業界でもお引越しや桜のシーズンに合わせた店舗や商業施設の開店等
年度末は忙しくなることが多いです。
勿論、新学期や入学シーズンに合わせた学習机のご依頼もその一つです。

今回ご依頼を頂きましたのは以前にデスクをご購入いただいたお客様の次男さんが
小学校入学ということで兄ちゃんと同じデザインのデスクを納品させて頂きました。

お兄ちゃんはナラ材のデスク。
弟くんはウォールナット材のデスクです。
ちゃんと本人が素材を選んでウォールナットに決定をしました。

同じ部屋で仲良く机が並ぶ姿は大変ほほえましい光景であり
私共としましては本当に嬉しい光景でした。

ちなみに私は幼い頃色気のないグレーの事務机をあてがわれておりました...

大人になっても勿論使えるデスクです。
是非ともいつまでも仲良く使い続けてもらえれば幸いです。

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森村泰昌 MoriP100/001~005

「MoriP100」とは、森村泰昌が100アイテムを各100個作るという
壮大なプロジェクトです。
トランクショップとしてknot showroomで作品/商品を期間限定で
展示販売しております。
この機会に是非お立ち寄りください♪
期間:3/18〜4/9  knot showroomにて

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「MoriP100/001~005」

[セット内容]
#001/Morillo box_L モリロボックス[大]
#002/Morillo box_S モリロボックス[小]
#003/Morilyn coasters (a set of 12) モリリンコースター12点セット
#004/Morilyn masking tape モリリンマスキングテープ
#005/Morilyn button badges & a mirror モリリン缶バッヂ&ミラーセット
(作品サイズ:約:W110mm T110mm D90mm)




「MoriP100/ザムザの黒鞄」

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  • 詳しくはこちらをご覧ください

あけましておめでとうございます。 
本年も何卒宜しくお願い申し上げます。 

昨年はやはりといいますか、バタバタしだすと更新も滞り 
気が付くと新しい年を迎えておりました・・・ 
これからも無理なく気ままに更新してゆきます。 

どうも最近は修理やメンテンナンスのご依頼を頂くことが多々ございます。 
knotで製作した家具は勿論ですが他社のイスなどの修理や生地の張替も多く 、
永く家具をご使用いただくことは本当に嬉しい限りです。 

今回ご紹介させて頂くのは昨年末にメンテナンスをさせて頂きましたテーブルです。 
12年ほど前にご購入いただきましたナラ材のダイニングテーブル、 
表面はウレタン塗装です。 

ウレタン塗装はオイル仕上と比べますと汚れや輪染みに強いのですが 
ウレタンの塗膜はおおよそ10~15年ほどで弱まってまいります。 
勿論ご使用の状態や設置される場所にもよります。 
塗膜が弱くなりますと塗装面や色の剥がれなどが起こります。

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こちらのダイニングテーブルはナラ無垢材の天板で製作をさせて頂いておりますので 
一旦塗装面をサンディングにてすべて削り取ります。 

ウレタンの塗膜が強い状態ですと中々剥がれない塗膜も12年も経過しますと 
多少はがれやすくなります。 

塗装をはがせば、もう一度着色を施し新たにウレタン塗装を致します。 

よくオイル仕上はメンテナンスが簡単でウレタン塗装はメンテナンスが難しいので 
オイル仕上を選んだほうが良いという意見を聞きますが、実際はどちらも一長一短で 

個人的にはより木材の自然の風合いを楽しむ場合はオイル仕上、艶や色を付け 
直ぐに汚れない仕上がりを望まれる場合はウレタン塗装と考えております。 

メンテナンスだけで言いますと勿論オイルは簡単に出来るのですが 
日々のメンテナンスをすることは結構大変です。 

ウレタンでも10~15年程度で再塗装をすればまた新たな状態でご使用いただけるので 
どちらが良いのかは、やはり風合いやお客様の好みによるかと思います。

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(再塗装/ウレタン塗装仕上げ)

特に無垢材のテーブルはメンテナンスをして行けば私よりも長生きします。 
また次の世代でもご使用して頂ける様にメンテナンスをしてゆきたいと思います。

森の京都博

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この数日で急に寒くなってきましたね・・・
皆さま体調管理にはくれぐれもお気をつけくださいせ。

さてさてイベント続きの秋です。
10月26日(水)~31日(木)の期間ジェイアール京都伊勢丹さん10階で「森の京都博」が開催されます。


亀岡市、南丹市、京丹波町、綾部市、京都市右京区京北の6市町から様々なアイテムが出展されております。
knotも京北に工場を構えており出展をさせて頂いております。



森の京都博の内容はディスカバージャパンさんにも掲載を頂いておりますので
下記も併せてご覧頂けますと幸いです。

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今回新しく製作をしました、和室におけるテーブルをコンセプトとしたダイニングセットも出ております。
どうぞ皆さまお立ちより下さいませ。

Montage

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あっという間に10月に入りましたね。
ラジオからおせちの予約などの話題が出ているのを聞いて、ありきたりではありますが
もうそんな時期かと焦っております・・・

さて、本日はイベントのご案内です。
10月はイベントや展示会が多く色々と参加しておりますのでまたこちらでもご案内いたします。



日時は10月14日~15日

毎年大阪で開催される"まちデコール"
そのイベントに参加し京都・滋賀のインテリアに関わる会社を集い"MONTAGE"という名で展示会イベントを行います。
楽しいトークショーなど様々なイベントがございます。


場所は大阪の芝河ビルモダンテラス



15日は私、栗山もトークイベントに参加いたします。


とても素敵な会場での展示会です。
お時間ございましたら是非とも遊びにお越しくださいませ


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knotのダイニングテーブルは天板や脚の形状をお選び頂くスタンダードテーブルと
全ての形状をお好みに合わせ製作するオーダーテーブルがございます。

今回は新しく製作をしましたオーダーテーブルのご紹介です。

既にショウルームにも置いております「kw344 ts_chair」に合わせ、畳のお部屋でも
フローリングの部屋でも置けるようにザインをしております。

少し和を感じるテイストのテーブルと言ったところでしょうか・・・

でもこの少しって結構難しい部分です。

細さや曲線の加減は細すぎても強度が取れませんし、やりすぎると無骨になるので
丁度良い塩梅って何にしても大事ですが、最も難しい部分かもしれません。


展示しているのはアッシュの木目を活かしミディアムブラウン色で仕上げております。

ショウルームに展示しておりますのでいつでも覗きにお越し頂けましたら幸いです。


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"環の市"が、knot showroomにて開催されます。

主催者の坂井さん、石川さんの

「顔の見える間柄でお互いの得意なものを持ち寄り
 交換して暮らしていける世界があるといいな」

というお二人の思いから始められた環の市です。

knotで開催するのは二度目です。

皆さま、ご気楽にお立ち寄りください。


環の市

日時:2016年10月2日(日曜日) 11:00~16:00
場所:knot showroom 

おくり屋 (オーガニックオイルとハーブティ等)
ヒカリヤ (お野菜と手づくりのもの)
oeuf coffee (自家焙煎珈琲とお菓子)
桃草舎 (南インド料理)
Pramana∞Kyoto (ゆったり椅子でボディケア&フェイシャル)
under tree (焼き菓子/米粉ロールケーキ等)

追加店舗など最新情報は下記webにて。


主催:坂井隆夫建築設計事務所+石川奈都子写真事務所



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鹿児島の家

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いよいよ9月ですね。
まだまだ暑い日が続いておりますが少しずつ夏の終わりを感じられるようになってきました。

さて、本日はそんな夏に入る少し前にお納めさせて頂きました家具です。

ご依頼いただきましたお客様の鹿児島に住むご両親のご自宅改装にあたり家具のご依頼を
頂きました。

お客様からのご要望は「今回の改装は父が人生の終末期を送る場になるので、家具に触れ続けることで、自分の生きてきた日々を思い返し良かったと思えるような家具になってほしい」との内容でした。

そこまで言って頂けるのは何より嬉しい分、かなりのプレッシャーです・・・

ご自宅の改装プランをお伺いしお打合せをし家具のデザインを考えてゆきます。
洋のテイストをベースにしながらも出来る限り和の良さをを取り入れたデザインをプランし
まとめてゆきました。

納品も自社で鹿児島まで配送しお届け、実は私自身鹿児島初上陸です。

納品に際しては京都から鹿児島まで陸路で行くと10時間強・・・迷わずフェリーを選択し、
これまた人生初「サンフラワー」です。

様々な思入れがありながらの納品、いつも納める瞬間は緊張をします。
デザインは問題ないだろうか、仕上がりは大丈夫だろうか、お客様のイメージと相違ないか等々...

そんな鹿児島へ収めた家具はお客様にも喜んでいただきました。
そして何より嬉しかったのはご両親に喜んでいただけたことです。

今回の家具は納品までご両親はどの様な家具が発注されているのかもご存じない状態でした。
それだけにご両親に喜んでいただけたことは一層嬉しいことでした。

この嬉しさが仕事をしていて一番楽しい瞬間でもあります。

充実感とお土産のかるかんとともにまたまたサンフラーで関西へ帰ってきた次第です。



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KW305 WK_TV_BOARD W  &  KW343 KT_LOW TABLE



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